【意外と知らない!? シリーズ10】〜国会の1年と 衆参の役割〜
- れめお君
- 医療は政治と直結していると聞きました。国会の一年について教えてください。
- せいじ博士
- 1月に通常国会が召集され、次年度予算と法律案が示される。政府四演説に対し、各党から代表質問が行われる。
- れめお君
- ニュースで目にする光景ですね。
- せいじ博士
- 予算審議が終わると、様々な法案の審議が本格化し、100以上も審議される年もある。
- れめお君
- 多くの法律が作られたり、改正されるんですね。もし衆参で異なった議決の場合は?
- せいじ博士
- 衆議院の議決が優先される
- れめお君
- 「衆議院の優越」ですね。その理由は?
- せいじ博士
- 衆議院は4年の任期に満たない時点での解散があり、任期6年の参議院と比べ民意を問う機会が多いためじゃ。
- れめお君
- では、参議院の特徴は?
- せいじ博士
- 参議院には解散がないため、長期視野で活動できる利点を生かし、大局的見地から提言を行う調査会が設けられておる。また、衆議院を通過した法案をもう一度審議することで、衆議院の行き過ぎを抑え不十分な点を補う「良識の府」の役割もある。
- れめお君
- 抑制と補完かぁ。二院制で慎重に審議されているのですね。
- せいじ博士
- そうだな。6月に参議院の調査会から報告書が提出され、150日間の常会が閉会する。
- れめお君
- 通常国会の閉会後は何をされているのですか?
- せいじ博士
- 国内外の実情を調査するなど開会中にはできない仕事をするのじゃ。また委員会は、閉会中でも開かれる。なお、補正予算などの審議が必要な場合は、臨時国会が召集される。さらに、総選挙後の特別国会もあるのだよ。
そして11月に前年度決算が提出され、年末に次年度予算が立案されるが、診療報酬の改定率は、12月に厚労×財務大臣折衝で決まるのじゃ。
- れめお君
- 医療機関は、社会保険診療報酬を基盤に経営されているので、国政は要チェックですね!
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